信号無視や見落としによる交通事故について
信号無視とは
信号の色、特に赤色信号に従わないで自動車を進めてしまった場合、別の信号は青の場合がほとんどです。
そして、青色信号に従って進んできた自動車や歩行者に衝突し、交通事故となってしまう可能性が非常に高くなります。
信号には必ず従わなければなりませんし、見落としも同様にしてはいけません。
赤信号無視だけではない
信号無視というと、赤色信号の無視をイメージされると思います。
しかし信号無視は、赤色信号の無視に限られません。
最近よく見かけるようになった、普通の三色の信号の下に青色矢印の信号がついた信号機があると思います。
青色矢印の信号も信号ですから、この信号に従わないと信号無視になってしまいます。
右方向への青色矢印信号が出ている場合に、その信号を無視して、もしくは見落として直進していく自動車を見かけることがあります。
おそらく直進していく自動車の運転手は、自分の自動車が交差点を抜けるまで、自動車右折してこないだろうという考えがあるのだと思います。
信号無視の危険性
しかし、このような安易な運転は交通事故の元になります。
右折用の矢印信号が出ている場合、右折しようとする自動車は「直進信号は、赤である」と信じて右折を開始します。
また、道路によっては直進してくる自動車を右折自動車から見ることができない場合もあると思います。
そうすると、直進してきた自動車と交通事故が発生してしまうことになります。
信号が青、又は、直進の青色矢印信号が出ていない場合、直進車は信号無視になります。
そのため信号無視の罰則を受けることになりますし、信号無視をした自動車は、基本的に100パーセントの過失を負うことになります。
黄色信号無視の場合
あまり重要視されていませんが、黄色信号無視というのもあります。
黄色信号の場合、自動車は原則停止しなければなりません。
黄色信号になった際にブレーキを掛けたとしても停止線で停止できない場合や、ブレーキを掛けるのが危険な場合等、停止することが危険な場合には黄色信号でもそのまま進むことができます。
そのため、これ以外の場合には停止しなければならず、自動車を進めれば黄色信号無視になります。
黄色信号で加速して交差点を通過しようとする自動車を見ることがありますが、これは黄色信号無視の違反ですし、交通事故につながる危険な行為であることをきちんと理解しましょう。
信号無視の意味合い
被害者が損害賠償請求をするという点で、信号無視は重要になります。
交通事故が発生した場合、信号無視をした側には大きな過失がある一方、信号にしたがって自動車を走らせた側には過失がない、又は非常に小さいと判断されます。
例えば右直事故の場合、原則は右折しようとしている自動車の方が過失が大きくなりますが、右折自動車が青色矢印信号で右折し、直進車が赤信号を無視していた場合、原則直進車の一方的な過失になります。
そのため、交通事故の損害賠償を行う上では、信号無視をしたかどうかというのは大きな要素になります。
一方で、損害賠償請求を行う場合、双方が青信号であったと言い張る場合もあります。
この場合、原則どちらかが嘘をついていることになるのですが、十分な証拠が無い場合、どちらが嘘をついているか分かりません。
その場合、最終的に不本意な結果になってしまうこともあります。
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