遷延性意識障害の定義

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遷延性意識障害

遷延性意識障害とは?

遷延性意識障害1

遷延性意識障害とは、重度のこん睡状態であることを指します。
一昔前は「植物状態」と呼ばれていたため、こちらの呼び方の方がピンとくる方も多くいらっしゃると思います。
植物状態は、英語で遷延性意識障害を表す「vegetable status」をそのまま直訳したもので、現在日本では、遷延性意識障害や持続的意識障害と呼ばれることが多くなっています。

遷延性意識障害は、交通事故などで脳に大きな外傷を負ったり、脳梗塞などで脳が酸素不足になり、大脳部分に深刻なダメージを負った状態です。

日本脳神経外科学会による定義では、
1.自力移動が不可能である。
2.自力摂食が不可能である。
3.大便・尿失禁がある。
6.眼球は動いても、動く指先を目で追うなどの認識をすることは出来ない。
4.声を出しても、意味のある発言は全く不可能である。
5.「まぶたを閉じて」などの簡単な命令には辛うじてすることもあるが、ほとんど意思疎通は不可能である。
という状態が、治療をしても3か月以上続いた場合を「遷延性意識障害」とみなすとなっており、患者は寝たきりの状態の人がほとんどです。

遷延性意識障害と脳死

遷延性意識障害でよく混同されるのが「脳死」です。
一見すると患者が寝たきり状態であるため、同じように見られがちですが、医学上では全く違います。

遷延性意識障害は、交通事故などで主に大脳に損傷を負ったことによるこん睡になります。
大脳は、「熱い」「痛い」などの知覚や知覚情報の分析をして正しく認識したり、意識して腕を動かすなどの運動随意性統御、物事の記憶、記憶からフィードバックして行動するなどを司っており、神経の伝導路の役目を担っています。
そのため、大脳の機能がストップしてしまうと、外部からの刺激が遮断されてしまい、一見すると眠り続けたような状態になります。

しかし、遷延性意識障害では、呼吸器や循環器・消化器などの生命維持を担っている臓器を管理している脳幹や小脳などには損傷がないため、患者に対して適切な栄養補給や衛生管理がされていれば、人工呼吸器がなくても自発呼吸をして、生命維持をすることができます。
そのため、交通事故で遷延性意識障害となられた患者の中には、健常者の平均余命を超えて生き続けていらっしゃる方もいます。

脳死は、生命維持に必要な脳幹や小脳などの活動が停止されているため、人工呼吸器や点滴がなければ患者自身で生命維持をすることができません。
脳死になると脳の活動を示す脳波も平坦となるのに対して、脳が活動をして脳波が認められる遷延性意識障害とは大きく違いがあります。

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